音楽雑感
チェン・ミンの新譜は、やっぱりちょっとがっかりだった。
何故だろう。
手に入れたもののせいだろうか。
守るものができたせいだろうか。
それとも単なる私の気のせいだろうか。
これだけいろいろと気合いを入れて、
新しいことにも挑戦して仕上げたのであろうCDなのだが。。。
で、ちょっとほかのを聴いてみようと、
ウェイウェイ・ウーさんの「チャイナ・ブルー」を購入した。
もともとヴァイオリニストというだけあって、ちょっと音の感じが違う。
綺麗というか、より(西洋)音楽的というか。
悪くはない。
が、二胡の音としての魅力は、
やっぱりチェン・ミンの域には到っていない。
洒脱ではあるが、軽い。
上野の小ホールで、電気なしで聴いたあの音は、
ほんとうに素晴らしかった。
身震いするほど美しかった。
*
さて、同時にヒラリー・ハーンという人のヴァイオリンで
バッハの無伴奏ソナタのCDを買った。
何人かを試聴していちばん良かった。
レコーディング時、なんと17歳。
しかもこれがデビューアルバム。
すごいなぁ。
いったいここにこれ以上何をつけ加える必要がある、
というほど完璧な演奏。
生き生きとして光り輝いている。
こういう才能が、あと30年して、
いろいろと経験を経て、
若干へこたれる思いもして、
またバッハを演奏してどういう音が出てくるのか、興味深い。
*
私にとってのヴァイオリニストの理想はメニューヒンである。
晩年は演奏家というより、指導者の面影が強かった。
いっぽうピアノではグールドである。
最近3chで彼の特集をやっている。
若くしてコンサートホールから身を引いて
録音スタジオにおいてのみ、自らの音楽活動を行ったグールド。
コンサートにおける演者と聴衆の交流と一体感を第一としたメニューヒン。
どちらもわかる。
今になって思うに、どちらであってもさほど問題はない。
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