牡丹亭 至高の芸域
人に勧められて、銀座に映画を見に行った。
ドキュメンタリーと、舞台を撮影した二部構成。
主演:坂東玉三郎
はっきり言おう。
これは今年最大の出会い、ハプニングだった。
すごい、すご過ぎる。
中国の古典演劇、昆劇の名作を、
日本歌舞伎界の女形の代名詞ともいえる坂東玉三郎が
国境を越えて、その魂を演じきった。
昆劇の故郷、中国は蘇州にて、全編中国語の台詞、歌曲をもって、
そこにあったのは、しかし古典ではなかった。
なんというのだろう、
とても、とても、表現できない。
これは衝撃だ!
時間と、空間を越えて、刹那の、そして永遠の、
魂そのもの。
いったいこの人は、なんというものを表現しているのだろう。
とても現実とは思えない。
おそらく現地中国の人にとっても、これは凄まじい衝撃だっただろう。
自身の文化でありながら、あまり省みられずにあった歴史を、
外国人であるいち舞台人が、
今ここにあるエネルギィーとして、
その身の内に新たな生命を生み出してしまったのである。
少し前、テレビの特集で玉三郎の姿を見て、おお、と思ったが、
まさかここまでの存在であるとは思い至らなかった。
不覚。
これはなんとしても実物に会いに行かねばならないだろう。
いやぁ、ほんと、興奮してます。
歌舞伎座の近く、東銀座の東劇にて、今月10日までの上映です。
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